2010年12月14日火曜日

Jolicloud 1.1をEeePCに入れてみる


Jolicloudというのは、Ubuntu LinuxをベースにしたおもにNetbook向けのディストリビューションのこと。
Jolicloudのサイトにある説明によれば、カーネルはAtom向けに最適化されているらしい。この説明の中にも書いてあるのだけど、僕としては起動時間が短い、というのとバッテリの持久時間が長くなってる、というあたりに期待してインストールしてみた。
(その他にも、アプリケーション(おもにWEBアプリ)のインストールが簡単とか、HTML5をつかったラウンチャーとか、いろいろと売りとなる特徴はあるらしいのだけど。)

Jolicloudという名前にもあるとおり、このOSは基本的にネットにつながった状態で(クラウドなアプリを)利用することが前提になっているので、WEBアプリが前面に押し出されているのだけど、ベースがUbuntuなのでUbuntuで使えるアプリケーションは利用可能だし、そういうアプリはオフラインでも問題なく利用できる。

インストールの手順は基本的にUbuntuと同じ。サイトからisoをダウンロードしてUSBメモリに入れてインストールした。僕の場合、Jolicloudのサイトで紹介されていたインストール用USB作成ソフトがなぜかうまく動かなかったので、Unetbootinを使ったが問題なくインストールできた。
一点Ubuntuのインストールとの大きな違いは、オンラインでPCの状態を同期させるJolicloudへの登録を求められる点。Jolicloudそのものがクラウドアプリでもあるらしい。したがって、インストール用のライブUSBの起動時にネットへの接続が要求されるので、インストール時にネットに接続できないとインストールができないかもしれない。ちなみにJolicloudへはFacebookのアカウントでも登録が可能なので、僕はそれを使った。

で、インストールしてみて、どうだったかというと、起動時間はスイッチオンからアカウント名とパスワードの入力を求められるまでが約10秒。入力後にアプリケーションが利用可能になるまでが約40秒程度。まだオートログインの方法が分からないので途中にアカウントとパスワードを入れる時間がかかってしまうのだが、感触としてはそれらを抜いた時間でも40秒を切るのは難しいかな、という感じ。
正直Ubuntuとあんまり変わらないな~、と。

バッテリの保ちについては、まだよく分からない。僕としてはeee-controlを入れたUbuntuと同程度ならヨシというところ。

OS全体のインターフェイスは、Ubuntu Netbook Remixにも使われていたものに似ていて、原則としてすべてのウィンドウが最大化表示になるというもの。gnomeよりはキビキビしている印象はあるけど、EeePC900Aで使う分にはそれほど劇的に動作が速くなっている、というほどでもない。
Netbookの小さい画面には最大化された画面が使いやすいだろうという思想だろうけど、まあ、この辺は好みによるかな。

で、結局のところ、Ubuntu Netbook Editionとくらべてなにが良いんだ?と問われると、それに答えるのはちょっと難しい。あのUnityのインターフェイスに慣れないなら、Jolicloudを試してみたら?という感じだろうか。

Jolicloudサイトのトップページには「Breathes new life into old computers」てなことも書いてあるので、いずれ古いPCにも入れてみて、どれほどのものか確認してみたいと思う。

とりあえず、きょうはこの辺で。

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